top of page

お知らせ

病変を診断する方法 この〜木、何の木?

超音波やマンモグラフィといった画像診断や細胞診や針生検など病変を診断する方法はいくつかあります。これらの違いを、この木何の木?と判定しようとした場合の方法で例えるとわかりやすくなります。超音波やマンモグラフィの様な画像診断はシルエットから、細胞診は葉っぱをとって、バネ式針生検(CNB)は小枝をとって、吸引式組織生検(VAB)は太めの枝をとって、摘出生検は根こそぎとって、この木は何かを推定することに置き換えられます。順に検体量が増えるので、診断の確実性が上昇する一方で、侵襲(負担)が大きくはなります。

実臨床の場では、画像のみで判定できる場合もあれば摘出生検まで必要な場合まで、まさにケースバイケースですが、より少ない侵襲でかつ効率的に判定に至らせることを第一に考えています。

乳がんの確定診断は組織診断で行いますが、診断だけでなく、乳がんの治療を決める目的でがんの性質(ホルモンレセプター、HER2遺伝子など)を調べたりコンパニオン診断(薬剤の適応を調べる検査)をするために一定量以上の組織検体が必要となります。その際、VAB(2023.8.19のブログ VABって?を参照ください)は有用な方法です。写真は、もみの木です。



bottom of page