top of page

お知らせ

センチネルリンパ節生検って

センチネルリンパ節とは,乳がん細胞が最初にたどりつくリンパ節のことで、多くは腋窩(前腋窩線とヘアラインの交点付近のことが多い)に存在します。このリンパ節を見つけ出す方法としてインジゴカルミンなどを用いた色素法、フチン酸テクネシウムなどによるRI(ラジオアイソトープ)法があり、これらを用いて同定・摘出して転移の有無を確認するのがセンチネルリンパ節生検です。超音波やCTや細胞診などで臨床的にリンパ節陰性と判断した場合に施行します。

病理検査で転移がない場合は,腋窩リンパ節郭清を省略することが可能となります。郭清による上肢浮腫や肋間上腕神経ダメージのリスクを減らすことができます。

日本語では、軍隊でいう前哨戦の前哨が当てはまり、前哨リンパ節あるいは見張りリンパ節と言います。最前線にいるリンパ節が攻撃を受けていなければ、後方の本隊は無傷であるという理論です。

さらに、臨床試験の結果から、転移があっても一定の条件を満たす場合は,腋窩リンパ節郭清を省略することが可能となっています。

画像診断を含めた初期治療前のリンパ節のステージングの重要性は、非常に増してきていると考えています。


bottom of page